左ちぎれ・右ちぎれ
のぼりは、「桃太郎旗」とも言われ、旗の一種です。通常、旗の竿元は左側ですので、のぼりの竿元も左が標準です。よって、特に指示が無ければちぎれは左につけます。しかしながら、右側通行の人に文字を読んでいただこうとすると、竿元が逆の方が自然です。そこで、右ちぎれでのぼりを製作する事で、右側通行の人に文字を見やすくする工夫があります。
三つ巻
ポリエステルでのぼりを製作する際、生地の端を溶かしながら裁断するヒートカットが主流ですが、生地の端にミシンを掛けて三つ巻加工することで、ほつれ防止になります。辺は上下、左右の4辺ありますが、三つ巻加工は、下辺とちぎれの無い側面の2辺(L字三つ巻)がおすすめです。実際には、下辺だけでも効果があります。また、上下、側面を加えた三方三つ巻を御指示いただく場合があります。
のぼりの耐久力
長持ちさせるには
のぼりは回転しますので、回転半径に他の物が極力接触しないように設置してください。壁や植え込みに触れることで生地が摩擦で破損する例がたくさんあります。他には、風に強い仕様にする事と、使用しない時間は取り込む事が重要です。24時間営業など取り込む時間がない場合は、風速5M~10M以内でしまう事をおすすめ致します。10M以上の風にあたった場合10分以内にほつれはじめる事が確認されております。逆に強風にさらされない環境なら半年でもほつれる事はありません。
色あせ
日射による日あせも長持ちの敵です。直射日光が強い場合は、色あせを覚悟する必要があります。色あせは、色の三原色では、黄、赤、青の順番で発生します。例えば、緑だった部分が日あせによって青く見えるようになってしまうことがあります。これは、緑を作っている黄色と青のうち、黄色が先にあせるために発生する現象です。また、インクの種類によって光に対する堅牢度が違います。一般に、染料よりも顔料の方が日あせしにくい為、長期間使用する場合は、顔料(シルクプリント)による印刷をおすすめ致します。但し、製作本数が少ない場合は割高になりますので、実際には経済性も考慮して製造方法を決定します。
堅牢度
色あせの項で堅牢度という言葉を使いました。字のごとく強さの度合いという意味ですが、その強さを測定する対象は、日光、摩擦、耐湿などさまざまです。一般に顔料は、日光に強く摩擦(特に湿摩擦)に弱いと言われています。逆に染料は耐摩擦性に優れてる為、我々の業界でも半纏、特に襟等には染料を使うようにしてきました。但し、近年の改良により顔料の耐摩擦性も向上しております。しかし、色の移行の可能性がゼロではないため、例えば、白いブラウスやワイシャツの上に顔料で染めた襟付きの半纏を羽織る事は避けた方が無難と考えます。
合法的な掲示
敷敷地内に設置する事が基本です。道路沿いの店舗でも、敷地から幟を掲示する場合は問題ありません。歩道等にくくりつけてしまうと、廃棄物として扱われ、道路管理者によって撤去される事があります。八百屋や花屋が店舗から少しはみ出して商品を並べたり、飲食店がメニューを掲示している事がありますが、以下の条件で設置が可能です。
-
一般の通行の邪魔にならない
-
店舗敷地に接触している
-
常に管理下にある
-
安易に移動できすぐに店内に戻す事ができる
-
閉店時には店内に片付ける
間違えがちですが、たとえ小さな看板でも、店舗敷地から離れて、例えば、歩道上の車道側に設置すると違反となりますのでご注意ください。
横断幕の設置
横断幕を張ろうとする時、幕のハトメから直接引っ張るように設置している状態を見る事が多くあります。親綱を張って、その親綱に引っかけるように設置するとあまり変形もなく風に強く長持ちします。また、ハトメの間隔を短めにした方がより丈夫に設置する事ができます。風穴の仕様に関しては、説明に堪えるデータがありませんが、大きい横断幕を空中に設置する場合の工夫として、浅草寺の例などが参考になると思われます。
但し、風(特にビル側面)は部分的に風の通り道があり、数Mの違いで破れやすくなります。破れるのは時間経過と関係なく、その場所の環境によって強風が当たる事に起因します。残念な事に、新品なのに破れてしまう事があります。これは、耐久度を超えた環境に晒される為で、このような場合は、設置場所や設置方法についてより慎重に考える必要があります。